早朝5時のピッキング開始。重い荷物を一日中運び、ノルマの個口数に追われる。腰は限界、それでも時給はほとんど上がらない。「これだけ体を使って、この給料か」——倉庫・物流作業員の「辞めたい」は、こういう割の合わなさから来る。
この記事では、公的統計で倉庫・物流の現実を確認したうえで、「給料が安い」を全国水準の数字で検証し、体を壊す前に辞めるための現実的な手順を整理する。
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倉庫・物流の離職率と、辞めたあとの受け皿
厚生労働省「令和5年 雇用動向調査」によると、倉庫・物流作業員が属する運輸業・郵便業の離職率は10.3%(2023年)。全産業平均の15.4%より低い数字だが、これは「人手不足で辞めにくく、辞め時を逃しやすい」業界であることの裏返しでもある。EC拡大で物流需要は伸び続けており、辞めたあとの受け皿(他社・他倉庫・他業種)は広い。今の職場が安く・きつく使っているなら、それは選び直せる状況にあるということだ。
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「辞めたい」の正体——夜勤・ノルマ・身体負荷
- 夜勤・早朝シフト——生活リズムが崩れ、休日も体が回復しない
- 個口数・ピッキングのノルマ——常に数字に追われ、休憩も削られる
- 身体への負荷——重量物の反復運搬で腰・膝・肩を痛めやすい
- 単調さと将来不安——スキルが積み上がる実感が持てず、この先が見えない
厚生労働省「令和5年 労働安全衛生調査(実態調査)」でも、仕事で強い不安・悩み・ストレスを感じる労働者は全体で82.7%、その内容の上位に「仕事の量」(39.4%)が入る。ノルマと身体負荷を同時に浴びる倉庫現場は、この負荷の典型だ。
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「給料が安い」を数字で検証する
「給料が安い」という感覚は、全国水準と照らすと判断材料になる。厚生労働省「令和5年 賃金構造基本統計調査」(一般労働者・企業規模計10人以上)によると、その他の運搬従事者(倉庫内の運搬作業に近い区分)のきまって支給する現金給与額は月28万5,400円、年間賞与51万1,500円(単純合算で年収約394万円)。
もしあなたの現在の待遇がこの水準を明らかに下回り、かつ身体負荷や夜勤がこれ以上に重いなら、それは「倉庫の仕事だから安い」のではなく「その職場が相場より安く使っている」だけという可能性が高い。フォークリフト等の資格や現場経験は、より条件の良い倉庫・物流会社への転職で活きる。「給料が安い」は、我慢する理由ではなく動く理由だ。
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